気になる人がいて、その人と付き合いたいと思っている。
今でも友だちとしてはそれなりに仲はいいんだけど、なかなかそれ以上の関係に進展しそうでもない。
自分のことを好きになってもらうにはどうすればいいんだろう?
というお悩みに対して、まずはこちらの記事で、相手の方にたくさんの好意を持ってもらう方法について説明しました。
目的は、恋愛感情として「好き」になってもらうことですから、単に好意を持ってもらうだけでは不十分です。
恋愛感情として「好き」ということは、『この人とずっと一緒にいたい、いつも寄り添っていたい』と想ってもらえるようにする、つまりあなたを特別な人として意識して、あなたに特別な感情を持ってもらうことです。
そこで、ここではあなたを特別な人として意識してもらうためのコツやテクニックについて紹介したいと思います。
【目次】
あの人に「好き」になってもらうためには
あの人から「好き」と想われるためには、あの人にとってあなたが特別な人になる必要があります。
そのための第一歩は、あの人の意識の中にいつも『あなたが居る』ようにすることです。
あなたが『あの人のことを気になる』というのも、あなたの意識の中にいつもあの人が居るのではないでしょうか?
これと同じ状態を、あの人にも起こさせるのです。
今はただのお友だちのひとりですが、そこから抜け出して、あの人に意識してもらうためには、これから紹介することを意識して接してみて下さい。
褒める
褒めると言うのは好意を示すことになりますから、好意の返報性を期待することができます。
また、褒められるというのは自分のことを認めてもらうことで、心理学的に言うと『自己承認欲が満たされる』のです。
人間は自己承認欲を満たしてくれる相手のことが大好きです。
そして褒めるときは、当たり前のことを褒めるのもいいですが、こんな褒め方をするとより相手に突き刺さります。
- 落としてから、持ち上げる
例)ガサツなように見えるんだけど、実は繊細だよね - 一般的なことではなく、その相手にしかない魅力を褒める
- 本人が気づいていない長所を褒める
また、相手が特別な存在だと思わせるような言葉を付け足せばさらに効果的です。
- こんな人には今まで会えなかった
- あなたは自分の周りにはいなかったタイプ
お願いごとをする
どんどん手伝いをお願いしましょう。
もちろん無理なお願いではなく、相手が無理なく気軽に引き受けてくれるようなことをお願いします。
その代わり、どんどんお願いしましょう。
人をは社会生活をする上で、というか道徳的に人を助けることは必要なことだと考えています。
まして友だちからのお願いですから、なおさらです。
しかし一方で、「めんどくさい」的な感情も無意識に生まれるものなのです。
このとき、脳はこの「めんどくさい」というネガティブな感情が心地よくないので、つじつまを合わせるために『この人のことが好きだから手伝っているに違いない』と後付けで意識しようとするのです。
これを繰り返すことで、『あなたのことが好き』だと脳に覚え込ませることができるのです。
脳がネガティブな感情を嫌うことを使ったテクニックです。
お願いする内容は、なるべく一緒になってやれることにして下さい。
物事を一緒にやるというのは連帯感も高まりますから、より効果があります。
それからお手伝いしてもらった後は、しっかり感謝の気持ちを込めてお礼しましょう。
あなたからお礼をされればあなたが相手の自己承認欲を満たしてあげたことになるのです。
このようにお願いごとをするのは一粒で3つ美味しいのですが、とは言え、くれぐれも限度はわきまえてくださいね。
「どんどんお願いしましょう」とは言いましたが、あくまで常識の範囲内でというのはお忘れなく。
会話するときに気にかけること
2人で会話をする際には、『わたしたち』のことを話題にしてみましょう。
「あなた」でも「わたし」でもなく、『わたしたち』についての話題を話すことで、2人の距離を近くに感じさせることができます。
また自分のことを話すのであれば、あなたの秘密にしていることも含めてすべてを話してみましょう。
「あまり人には話さないんだけど……」「ここだけの話なんだけど……」という感じで、良いことも、自分の欠点や弱み・過去の失敗など悪いことも話してみるのです。
これを『自己開示』というのですが、あなたが自己開示することで、相手には「自分は信頼されている」と感じてあなたへの気持ちがより深くなります。
そうすると、きっと相手もあなたに自己開示してくれるようになるはずです。
これが『秘密の共有』という心理を呼び、2人の親密性を高めることができます。
もう一つ会話の中で気に掛けることとして、以前に話していたことを覚えておいて話題にしましょう。
自分の言った事を覚えてもらっているというのは、自分を承認してもっていると感じるのです。
「この前話していたアーティスト、今度全国ツアーやるんだってね」とか「この前行ったって言っていたあそこ、もう雪が降ってきたんだってね」というように、好きなアーティストや応援しているスポーツチーム、趣味のことなど、タイミングよく話題にしましょう。
類似性の活用
人は自分と類似性や共通点を持った人には好意を持ちます。
例えば同じ出身地、同じラーメン店が好き、同じチームのファン、同じ趣味を持っている、同じ考え方をする、価値観が同じなどです。
これに偶然性を加えると、より印象深くすることができます。
2人の間にいくつも偶然があろうものなら、『2人が出会ったのは運命だったんだ』とすら感じられるものです。
ですから2人の間に共通点を見つけた時には、さりげなく『あ、わたしも同じ!偶然だね!』と偶然を印象付けましょう。
また、相手の振る舞いをマネすることで意図的に類似性を作り出すこともできます。
相手が飲み物を口にしたら自分も何かを口にする、相手が足を組んだら自分も足を組む、というように相手の行動を鏡に映したようにマネしてみるのです。
同じ行動をするあなたを見ていると無意識に共感を得たような気持ちになり、あなたに心を開いてくるのです。
ただし、マネされていると気づかれると逆効果なので、あくまでさりげなくが大切です。
一緒に食事をする
食事をしながらの会話は、ポジティブな方向に結びつくことが多いです。ビジネスの場でもよく使われるテクニックです。
人間は本能的に食事をする場は楽しい場であると認識しています。
ですから食事の場では対立することを避けたいという意識が働き、会話の内容は好意的なものであると受け止められやすく、肯定的に受け取りやすいのです。
また、人は雰囲気がいい、居心地がいい、食事が美味しいなどの良い環境にいると、そこで一緒にいる人に対しても良い感情を持ちます。
ですから、雰囲気のいいレストランなどで食事をした方が、よりあなたに対して良い感情を持ってもらうことができるのです。
たまには距離を置いてみるのも効果がある
あなたのことをあの人に強く意識してもらうには、一度敢えて距離を置いてみることも効果的です。
普段よく雑談をしているなら必要な話だけにする、よく食事に行っているなら回数を極端に減らす、などです。
距離を置くと言っても拒絶するわけじゃないので、そこはさじ加減に気をつけてくださいね。
今まで相手に見せていた『好きの気持ち』をいったん隠す感じです。
相手に「あれ、急にどうしたんだろう?」と思わせることができればしめたもの。
それからはお相手があなたのことを無意識に意識するようになって、頭に中にいつもあなたがいるようになります。
そうなれば再びあなたが近づいたときには、今まで以上にあなたのことを特別な存在と感じてくれるようになってます。
ただし、これを実行するのはあくまで2人の距離感がある程度縮まってからにして下さいね。
2人の距離感がまだまだ遠いうちにこれをやっても、単にあなたの存在がお相手の中で薄くなっていくだけで効果は期待できません。
恋愛対象として意識してもらえるようになれるか?
ここまで説明してきたことは、あなたのことを、あの人に『特別な人』であると意識してもらうために、あの人の意識の中であなたの存在が大きくなる、あなたに興味を持ってもらうように仕向ける方法です。
そしてあなたのことを意識してもらうと同時に、あなたの『魅力』をあの人に感じてもらうことです。
ここでいう『魅力』というのは、単に「スタイルがいい」「ルックスがいい」とか「やさしい」という一般的な言葉で表せる魅力のことではなくて、あなたの人間としての総合的な魅力です。
その中には「容姿」や「性格」も当然含まれますが、あなたが醸し出す雰囲気とか、あなたが出すオーラとか、あなたと一緒に居ることで感じられる空気とか、そういうあなたの内面にある言語化することができない『あなただけの魅力』のことです。
これまで紹介してきたことを実践していけば、お相手に『あなただけの魅力』をより強く感じてもらうことができるはずです。
そしてあなたの魅力であの人の感情を動かすことができれば、あなたを「好き」になってもらうことができるのです。
徐々にあなたのことを「好き」なってくれるかもしれませんし、あなたが告白することでお相手の頭の中にあるあなたへの気持ちに気付くのかもしれません。
ただ人の感情というか好き嫌いというのは、千差万別なところもあります。
あなたの魅力とあの人の恋愛のツボが合わなければ、残念ながら感情を動かすことはできないかもしれません。
友だちとして仲良くやってこれたからといって、必ずカップルになれるわけではありませんからね。
しかも(ここまで説明してきてこんなこと言うのも身も蓋もないのですが)、人の気持ちは、なかなか思うように動かせるものではありません。
あなたがどんなに「好き」であることを伝えても、相手はそれを受け入れるとは限らないのです。
しかし一方で、人の気持ちは何かのキッカケで大きく変わることもありますし、また時間がたてば変わっていくものでもあります。
例えば、
- 大きな失敗をして激しく落ち込んでいる時に、やさしい言葉をかけてくれた人のことを好きになった
- 友だち付き合いを長く続けているうちに、もともと全然タイプではなかった相手に恋愛感情が芽生えた
というのはよくある話です。
また、1度目の告白では断られたけど、2度目や3度目の告白でOKをもらえることも珍しくありません。
ですから、あなたのあの人に対する気持ちが続く限りは、しつこ過ぎて嫌われない程度に気長にアタックを続けるのもアリなのではないでしょうか?
あなたの恋が成就することをお祈りしています。