仲の良い女友達がいる。よく2人で食事に行ったり飲みに行ったりするが、それ以上の関係ではない。彼女にはなんでも話せるし、向こうも話してくれる。
そんな関係で、オレが彼女に持っているのは友情でいいのかがちょっと疑問になったきた。実は愛情だったりするのかも?とか、そもそも男女の間で友情って成立するものかのか……?
そんなあなたの悩みについてです。
男女の間に友情は成立するのか?
男女の間で友情が成立するか?というのは心理学でも、もちろん研究されているのですが、まず友情と愛情というのはどう違うのでしょう?
心理学的な見解では、友情と愛情は別物だというのが大半を占めてます。友情の気持ちが高まったものが愛情だという意見もありますが少数派です。
愛情を抱いている相手には、いつも一緒に居たい、寄り添っていたい、独占したい、また自分を犠牲にしてでも助けたい、という気持ちを持ちます。加えて、相手に触れていたい、ハグしたい、という欲求も生まれます。一方で、友情の場合こういった気持ちはそれほど強く出てこない、と言われています。
では本題の『男女間の友情は成立するか?』ですが、するかしないかであれば『する』となります。しかし、現実に成立させるのは、なかなか難しい面もがあります。特に若い世代は難しいようです。
男女間の友情が難しい理由
男女間の友情が難しい理由は、相手のことを異性と意識していると『友情』は成立しないからです。相手を異性と意識していると、友情ではなく愛情としての欲求を求めてしまうのです。
やはり若い世代は異性のことは異性と意識してしまうのは仕方ありません。目の前に異性がいれば、「いい友達になれるかな?」と思うより「この人といい仲になれるかな?」と考えてしまうものです。異性を前にした際、これから将来的に恋愛感情を持つかどうかわからないけど『とりあえず恋人になる可能性ある相手』というゆるい意味での恋人候補として見てしまうのです。そして、一度こういう意識を持った異性に対しては、この恋人候補から外れるまでは友情は生まれません。
男性と女性では、特に男性の方がこの傾向が強いです。男性は本能的に女性にモテたいものですからね。
このように相手を異性として意識してしまうと、男女間の友情は成立しません。しかも男女のどちらか一方が相手を異性だと意識してしまえばそれまでです。
男女間に友情が成立するには?
男女双方が相手のことを異性と意識しない関係、すなわち『恋人になる可能性がない相手』であれば、男女間の友情が成立する可能性があるわけです。
容姿など外見から異性としての魅力が感じられない、またはそこまで行かなくても自分の恋愛対象として好みではない場合は、最初から『恋人になる可能性がない相手』として接することができるでしょう。
逆に最初は『恋人になる可能性ある相手』と意識していたとしても、接していくうちに性格などを知っていくことで『恋愛対象にはならない』と思う相手も多くいるはずです。
既に夫や恋人がいる相手であれば、異性として意識しないしないで済みますね。逆に自分に妻や彼女がいれば、他の異性を『恋愛対象』として意識することもないハズです。
幼なじみなどではじめから相手を異性だと思ってで接していない相手がいることもあります。
こういう男女同士であれば、男女間の友情が成立する確率が高くなると思います。
また人によって、異性のことを『恋人になる可能性ある相手』だと思いやすい人、そうでもなくフラットにとらえられる人、という性格も影響します。女性の方がフラットにとらえる傾向にあります。
もちろん、人の気持ちに絶対はありません。友だちとして付き合っていくなかで、何かがキッカケで恋愛感情が芽生えることもあります。実は恋愛感情を持ってるのに気付かないまま友だち付き合いをしていて、ある時自分の想いに気が付く、ということもあります。
やっぱり男女というのは難しいものです。
さいごに
ということで、あなたの女友だちとの友情はあり得るものです。安心してお友だちとして付き合っていってください。ただし先ほども説明しましたが、友だちだと思っていたけど実は好きだった、ということが特に男性にはありがちです。男性は友情と愛情の区別が曖昧なのです。
逆に女性は友情と愛情をはっきり区別します。一度友だちと思ったら、なかなか恋愛対象とは見ないのです。ですから、もし仲の良い男友だちから告白されたら、逆に引いてしまう女性が多いのです。「気持ち悪い」とまで言い出すこともあります。これまで友だちと思っていたので、急に恋愛対象として見ることはできず、仲が良かった分その反動で気持ちは離れていくのです。「恋人になれないのなら、今まで通りの友達に戻って」とはいかないのです。
今後、もしあなたが女友達に対して恋愛感情が芽生えてしまったら、それを告白するのはとても大きな覚悟が必要です。失恋する可能性が高く、その場合さらに友情も失ってしまうのです。
そういうことがなければいいですが、いずれにしてもお二人の良い関係が続きますようにお祈りしています。