彼の元カノは、私も知ってる人なんだけど、とても可愛い人。
それに比べて私は自分の容姿に自信がないこともあって、元カノに対してものすごくコンプレックスを持っている。
初めはそれほどでもなかったんだけど、彼が元カノと付き合っていた頃の話を楽しそうにしてきたり、元カノと同じ髪型にしてほしいと言ってきたりするのが積み重なって、だんだん元カノに対するコンプレックスが強くなってきた。
元カノが彼のことを振ったらしいんだけど、彼はまだ元カノに未練があるんじゃないか?っていう不安も強い。
もちろん彼のことは好きなんだけど、『彼は私よりも元カノみたいに可愛い人の方が本当はいいんじゃないか?』と卑屈になったり、いつまでも元カノに対するコンプレックスを感じ続けたり、いろいろあって彼と付き合うのが辛くなってきた。
もう別れるしかないのかな?
こんな辛いあなたの悩みについてです。
人間は人と比較せずにいられない生き物
よく、『人は人、自分は自分』と言われますが、心理学的には人間は自分と人を比較せずにはいられない生き物なのです。
これを『対人比較欲求』と言うのですが、他人と自分を比べることで自分の立ち位置を確認しようとするのです。
そして多くの場合、他人と自分とを相対比較して、自分は周りの人と同じレベルなのか?、上なのか下なのか?を確認します。
普通は周りと同じレベルにいれば安心できるのですが、今回のように恋愛に関することだと自分が一番上でないと不安になるのです。
つまり、あなた自身が元カノをかわいいと認めていることで、自分の容姿を必要以上に低く評価してしまい、そしてコンプレックスを生み出しているのです。
さらに『いつか自分は彼に振られてしまうのかも…』という不安が嫉妬心にもつながります。
こういった様々な心理の重なりが今の辛い気持ちを作り出しているのです。
嫉妬心が生まれる要因
さきほどの『いつか自分は彼に振られてしまうのかも…』という不安が嫉妬を生み出すと言いましたが、嫉妬ついてもう少し説明したいと思います。
嫉妬心を感じるシチュエーションとして以下のようなものがあります。
- 相手を手に入れたいと思った時
- 相手に依存心がある
- 相手に拒絶された時
- 自分にないものを相手が持っている時
- 相手といることによって自分が惨めだと感じた時
- うらやましいと感じた時
- 敗北感を味わったとき
- 怒りや恨みを感じたとき
また嫉妬と言うのは、
- 自分の愛する人の愛情が自分に向いていない時、その愛情が向いている先に対する憎悪(三者間の嫉妬)
- 自分にないものを持っている人に対し妬み(対面関係の嫉妬)
2種類があります。
いずれにしても嫉妬心と言うのは、大きな括りで言うと「自分が相手に『負けた』と感じて、敗北感とか喪失感とか悔しさとか怒りとかヤキモチとか様々なネガティブな感情が湧き出た」状態なのです。
これは実際に負けたかどうかの事実ではなく、あなたが『負けた』と感じてしまったことで嫉妬心は生まれるのです。
さて今回のケースに当てはめてみると、彼があなたに元カノのことを話すたびに、あなたは元カノに『負けた』と感じてしまったのです。
特にあなたは元カノのことを知っていて容姿で負けていると思っているので、より強く『負け』を感じてしまっているのです。
一方で元カノさんからすると、別に彼とよりを戻そうとしてるわけでもなく、彼が一方的に未練がましい態度をとっているだけなので、あなたの嫉妬心を向けられても困るだけです。
しかし、もちろんあなたはそれがわかっているから余計に辛い気持ちになってしまうのです。
彼の真意を確かめるべき
さて肝心の彼ですが、本当のところ元カノには未練があるのでしょうか?
男性と言うのは今付き合っている彼女のことが好きだとしても、元カノに未練持ち続ける姑息な生き物でもあるので、未練がある可能性はあります。
もしくは、元カノとのことは美しい思い出になっていて、「元カノのことを知っているあなたと、この思い出を共有したい」という無邪気な気持ちだけなのかもしれません。
そうだとしたらあなたの彼はデリカシーがないと言うか、人の気持ちを推し量ることができないマヌケというか、とにかく残念なタイプです。
いずれにしても、彼に真意を問いただすしかないでしょう。
彼がどこまで本当のことを話すかはわかりませんが、とにかくあなたひとりで悶々と悩むのはよくありません。
もう負けと感じる必要もないので嫉妬心もコンプレックスも感じる必要は無いのです。
実際、容姿のコンプレックスは、彼の元カノ未練が払拭されれば、大した問題だと感じなくなるはずです。
実際はそんなに簡単にではない
…とここまで書いたのはあくまで理想論で、人間の気持ちと言うのはそんなに簡単には切り替えられません。
それにこれまでの彼の言動があるので、不安を感じないでいるのは無理だと思います。
この不安を一気に払拭してくれるようなインパクトのあることを彼がしてくれない限り、あなたは今の辛い気持ちを抱えたままかもしれません。
もし今の状況があなたにとって耐えられない、幸せになれないのなら、彼とは別れるという選択をするのも、あなた自身のためかもしれません。
ただどうせ別れる選択をするなら、その前に一度このあなたの辛い気持ちを彼にぶつけて、彼が何かしてくれると淡い期待を抱いてもいいかもしれません。
でも、『彼がそこで逆転ホームランを打てなければここまで』と言う覚悟は決めて、やっぱり彼が残念な態度をとったらなすっぱり諦めてくださいね。
あなたにとって、一番幸せな結末が訪れますようにお祈りしています。